従事者資格(ライセンス)制度

モデルロケットを打ち上げるためには従事者資格(ライセンス)が必要です。ライセンスによって、扱えるエンジンの大きさが異なります。

ライセンス毎に扱えるエンジン

ライセンス扱えるエンジン扱えるトータルインパルス
(エンジン単体もしくは組み合わせの合計)
第4級打上従事者A〜C型10Ns
第3級打上従事者A〜G型160Ns
指導講師※A〜G型160Ns
D型以上(火薬量20g超)のモデルロケットエンジンを使用する場合には、打上場所を管轄する都道府県または市や消防本部に対して火薬類譲受消費許可申請手続きが必要となります。A〜C型でも組み合わせることで火薬量が20gを超える場合は、打上場所を管轄する都道府県または市や消防本部に対して火薬類消費許可申請手続きが必要となります。

※指導講師は、第4級,第3級のライセンス発行講習が実施可能です。指導講師資格取得に際して年齢制限はありませんが、「人に教える立場になる」という自覚を持った方にお願いします。

第4級打上従事者(第4級ライセンス)講習内容

モデルロケット総合教育講習 第4級従事者取得コースを受講することで、第4級従事者を取得することができます。

講習内容は、座学、モデルロケット製作実習、打上げ実習を行います。受講にあたって年齢制限はありません。小学生から成人まで様々な方が受講しモデルロケットを楽しんでいます。小学3年以下ですと親子で参加されることをお勧めします。

協会主催のモデルロケット教室の標準的な1日の流れを記します。

スケジュール目安講習内容講習場所
午前10時〜座学(モデルロケットの歴史、ライセンス制度、モデルロケット工学、打上げ方法、安全な取り扱い)屋内
午前11時30分〜モデルロケット製作(順を追って完成まで指導します)屋内
午後1時30分〜打上げ準備作業(エンジン装着、回収装置装着、カウントダウン方法、打上時の注意事項、等)屋内or屋外
午後2時30分〜打上げ実習(発射台にセット、カウントダウン、打上げ、回収までの一連の流れを実習いたします)屋外
午後4時〜まとめ、従事者証授与屋内

協会主催以外にも、指導講師資格を有している方に講習を受ければ第4級打上従事者を取得することができます。自治体、学校(総合的な探求の時間、SSH授業、課外活動等)、認定クラブなどで講習が行われています。

また、協会から全国に指導講師を派遣しております。受講生の人数分の講習費用と派遣費用がかかりますが、ある程度人数が揃うのであれば協会に来ていただく移動費を考えれば割安になります。なお、協会からの指導講師派遣については、原則として自治体、学校、観光協会、科学館、企業などの法人に限らせていただきます。

第3級打上従事者(第3級ライセンス)

筆記試験のみです(80点以上で合格)。〔近い将来制度を変更する予定です〕

指導講師

第3級打上従事者以上を取得している方が、指導講師養成講習会を受講し考査で基準以上の成績を収めると指導講師を取得できます。

講習内容は、第4級従事者取得コース+追加説明(座学のみ)、火薬類取締法(施行規則56条3の2、他)、モデルロケット製作(指導を受けずに製作)、2回の安全な打上げ、筆記試験(ロケット工学、火薬類取締法)です。

筆記試験のロケット工学は80点以上、火薬類取締法は60点以上で合格となります。モデルロケットに対する十分な知識と技術を習得しており、我こそは指導講師になるに相応しいと思う方は指導講師養成講習会にチャレンジしてはいかがでしょうか。